もうすぐクリスマスですが、2歳の子供(または1歳半とか1歳を越えた子供)を持つお母さんで、「クリスマスケーキって大人と同じものをあげて大丈夫なの?」と不安や疑問に感じる方もおられるのではないでしょうか?
私も、3人目の子供がもうすぐ2歳になるので、このケーキ問題(笑)については、悩んでいました(>_<)
1歳前後であれば、
「1歳未満のときは、ケーキを控えた」とか、
「1歳のときの誕生日ケーキは、水切りヨーグルトケーキにした」とか、
各ご家庭で工夫した話をよく聞きます。
けれども、1歳以降になると、もう「大人と同じケーキを食べさせている」というご家庭も結構おられるようです。 ただ、「1歳を越えたからといって、大人と同じものでも本当にだいじょうぶなのかな?」 と気になりますよね(>_<)?
私もすごーく気になっていて、子供への影響とか、気をつけることなど調べてみましたのでシェアしますね!
(この記事は、牛乳、卵、小麦など、アレルギーがこれまでなかったことが前提の内容になりますので、ご了承くださいm(_ _)m。)
クリスマスケーキを2歳の子にあげてもだいじょうぶなの?
結論から言いますと・・。
2歳の子(あるいは1歳半とか、1歳を越えた子)が、ケーキを食べることを習慣づけてしまうと、糖尿のリスクを高めたり、胃腸に負担をかけるので、大変よくない。味覚形成の上でもよくない。
しかし、年に数回だけで、普段はきちんとした食習慣であれば、多少は大目に見ても良い。市販品の場合は、量に気をつけてあげる。
配慮としては、脂質・糖分の多い生クリームを中心に、脂質や糖分をおさえる工夫をしてあげると、胃腸への負担をかけずによい。
となります。
クリスマスケーキ問題を考えるために、1歳以降の子供の食習慣の考え方をおさらい
まず、1歳以降の幼児の食生活からおさえていきますね(*^_^*)
離乳食の時期では、
「○○ヶ月はこの食材!切り方はこうで・・」とか、
「この順番に与えてください」など、
細やかな進め方が本やインターネットにのっていたり、指導を受けたりしていたのですが、
幼児食となると、とたんに、
「うす味にしてあげてください」
「食べやすいようにしてあげてください」
など、急に説明がザックリになることが多いです(^^;)
そのため、1歳を越えると、
「大人と同じものを食べさせてるよ~!」というお家も結構おられたりします(^^;)
ですが!
通常、離乳食の完了期は1歳半と言われていますが、1歳半を過ぎれば、大人と同じものを食べてもだいじょうぶかと言うと、決してそうではありません!
まだ、内臓の発達もじゅうぶんではないため、消化器官(胃や腸など)も未発達なのです。
3歳くらいまでは、消化吸収に時間がかかるものを避けるなど、食べものに気を配ってあげることが大事なんですね。
脂肪は、消化吸収に時間がかかり、胃腸に負担をかけますので、適切な量におさえてあげてください。
また、味蕾(みらい)という、舌に味を感じるセンサーがあります。
この味蕾も、3歳までに急速に発達します。この3歳までの時期にうす味に慣れておくと、この味蕾がよく発達し、うす味でもじゅうぶん食材のおいしさを感じることができます。
一方で、濃い味に慣れてしまうと、うす味では、もの足りなく感じてしまい、どんどん濃い味付けを好むようになります。調味料をつけすぎると、腎臓に負担をかけることになってしますし、砂糖や脂肪をたくさんとるようになると、糖尿病や高脂血症といった生活習慣病のリスクを高めることにもなります。
将来の生活習慣病の予防のためには、この味蕾(みらい)を小さい間に適切に育ててあげるということも大事なのですね。
(もちろん、小さい頃の糖分や脂質の過剰摂取は、それ自体が小児糖尿病を引き起こしますので、取り過ぎないこと自体も大切です)
お母さんの周囲の方々(例えば、旦那さんや、じいじ、ばあば)の中には、
いちいち、うす味で用意するなんて、過保護すぎるのよ!!
神経質に育てすぎると逆によくないわよっ!!」
と、言われることがあるかもしれませんが、(というより、よく私が言われます(^^;))
小さいお子さんの食事を配慮してあげるということは、とても医学的に理にかなったことなので、自信を持って、対応してあげてくださいね!!(ここ、声を大にして強調したい!(笑))
・・・ちょっと、横にそれたかもしれませんが(>_<)、
ケーキやお菓子についても、考え方は同じです。
基本的には、糖分・脂肪分は控えめにするのがよいです。
そのため、子供のために、糖分や脂肪分を控えたケーキを手作りしてあげたり、用意することをおすすめしますが、
クリスマスは年に1回のことですし、普段がきちんとした食習慣であれば、「クリスマスは大目に見てあげて、大人と同じケーキをあげる」という考え方もアリかなあと思います。
すると、「大人と同じケーキをあげるなら、どのくらいまでがいいの?」
ということも気になるかと思います。
2歳児(あるいは1歳半の子供)のケーキの適量はどのくらい?
1~2歳児の1日の適切な油分摂取量は5グラム、糖分摂取量は10グラムです。
これは生クリームで言えば、ティースプーン1杯くらいです。
また、カロリーから考えると、
1歳〜2歳児のおやつのエネルギー量は1日あたり男児が145kcal、女児で135kcalが目安と言われています。
ショートケーキ1切れは、約350キロカロリーですので、ショートケーキだとおよそ、3分の1から4分の1くらいが適量となります。
よろしければ、ご参考にしてみてくださいね。
クリスマスケーキを2歳の子へ手作りしてあげるときのアイデア
手作りの良さは、ママが作るものですし、何が入っているかはっきり分かる、安心さがあります。
例えば、ケーキのクリームの部分を水切りヨーグルトに変えるだけでも脂質がかなり抑えられるなど、ママなりの工夫ができるのがいいですよね。
何回かお伝えしたように、2歳児さんやそれ以下の幼児にケーキを習慣として食べさせることはよくないですが、年に数回のことなので、どこまで「大目に見てあげよう」と考えるかは親の方針で決めてあげればいいと思います。
「やはり小さいうちは、砂糖たっぷりの栄養価の乏しいものはどうしても食べさせたくない」という考え方もあるだろうし、
「年に1回のことだし、ある程度はケーキっぽいモノも、食べさせてあげたいなあ」と考えても、
どちらでもいいと思います。
そういった、お母さんの「どこまで許せるか」タイプ別に(^^;)、どんなケーキがおすすめになるかまとめてみました。
この手作りアイディアの詳しい解説やレシピは、こちらのページにもあります。
[quads id=1]どうしても、クリームや砂糖を食べさせたくない!という方向けのアイディア
ご飯ケーキやお寿司ケーキ
スポンジの部分をご飯やお寿司で作ります。
具材は、卵やそぼろ(肉そぼろ、さけそぼろ)、インゲンなど、食事で使う食材で作るため、低脂質、砂糖控えめでヘルシー、栄養満点です。
酢飯のすし酢は、意外と糖分がありますので、それもちょっと・・・と言う場合は、ご飯ケーキの方をおすすめします。
やはり、ケーキらしいものがいい!でもヘルシーなものがいい!という方向けのアイディア
スポンジの台部分に食パンを使う
スポンジやホットケーキだと、どうしても全体的に甘味が強く、お砂糖も多めになります。
スポンジの代わりに食パンを使うとヘルシーです。
食パンを丸くくり抜いてもいいですし、サンドイッチ用食パンは四角く整形されているので、それをそのまま利用してもいいです。
生クリーム部分は、水切りヨーグルト、豆腐ヨーグルトにすると、脂質が抑えられます。
スポンジ部分に、ホットケーキミックスを使うアイディア
定番のやり方ですよね(*^_^*) ホットケーキミックスを使うと、手軽に作れますし、スポンジ部分のバターの使用が抑えられます。(ケーキのスポンジはバターが使われています)
ホットケーキを焼いて、型でくりぬく(これが簡単で、初心者にはおすすめ。型がないなら、コップやお茶碗でくりぬくとよいです!)、
フライパンに型を置いて、流して焼くというやり方のほか、蒸す方法もあります。
上に塗るクリームの工夫のアイディア
水切りヨーグルトを使う
結構定番ですね(*^_^*)
豆腐を使ったクリームを使う
豆腐を水切りして作るクリームです。
やや豆腐くささが残りますので、好みがあるかもです。
水切りヨーグルトや豆腐ヨーグルトの注意点
注意点として、水切りヨーグルトや豆腐クリームを使うと、時間がたつとスポンジがヨーグルトや豆腐の水分を吸ってしまってベチャベチャになってしまいます。
ヨーグルトや豆腐クリームのデコレーションは食べる直前がおすすめです(*^_^*)
また、ヨーグルトクリームや豆腐クリームに入れる砂糖の量は、好みや親御さんの方針で決めてあげてくださいね。
豆乳クリームを使う
大豆で作られた生クリームです。動物性油脂の使用を抑えたい、乳製品を控えたいという方におすすめです。
高脂肪であることは普通の生クリームと変わりません。
ここまで書いた、手作りアイディアの詳しい解説やレシピについては、こちらのページにも書いています。
クリスマスケーキを2歳の子にあげるとき市販のものでもいい?
せっかくのクリスマスだから、市販のステキなケーキを用意したい!
仕事をしているので、手作りのケーキを用意するのは難しい(>_<)
という方もおられると思います。
市販のものをあげるときは、先ほど書きましたが適量を参考にしてください。
(幼児の適量は、ショートケーキ1切れの3分の1から4分の1くらい。脂肪分としては、ティースプーン1杯くらい)
我が家の体験談になりますが・・・
長男の誕生日のとき、次男(1歳7ヶ月くらいのとき)にケーキをあげました。
本当は、手作りケーキがいいのでしょうが、長男に市販のホールケーキを用意しまして、次男は長男と同じものを食べたがるので、次男だけ手作りケーキをあげるというわけにもいかず(^^;)、長男と同じ普通のケーキを食べさせました。
そのときは、生クリームは母が食べて、スポンジとフルーツの部分だけ、次男にあげるようにしました。
我が家みたいに、ケーキ全部あげてしまうと脂肪過多になるので、スポンジとフルーツだけあげる、という方針のお家も多いようです。
また、市販品によっては、乳幼児向けに作られたケーキもありますす。
胃腸への負担を考えて、乳製品や卵などを使わない「アレルギー対応のケーキ」をあえて選ぶという考え方もあります。
あとは、油が入ってはいますが、シフォンケーキもいいかもしれません。
バターを使いませんし、生クリームでデコレーションしなくても、生地だけでも楽しめますので、総合的に油分は抑えられます。
フルーツを添えると華やかになります。
ここまで書いたような、2歳・1歳半などの小さいお子さん向けに、
「市販のクリスマスケーキを選び方、選ぶときに気をつけてほしいこと」についてもう少し詳しく書いた記事はこちらになります。
2歳・1歳半などの幼児には避けてあげた方が良いケーキ
アイスケーキ
かかりつけのお医者さんから、「小さい子にアイスは避けた方がいい」とアドバイスされたことがあります。
というのは、アイスには生卵が入っています。
刺身と同じで、小さい子は生ものに対して免疫力も低いですので、細菌による感染が心配です。
見た目も可愛いものが多いですし、ついつい特別なときにあげそうになるのですが、気をつけてあげてくださいね。
以上、2歳(あるいは1歳半、1歳を越えた)のお子さん向けのケーキの選び方、選ぶアイディアについて、お伝えしました!
なかなか、頭を悩ませるところですが、クリスマスケーキを選ぶときってワクワクして楽しくて、幸せなひとときだったりもします(^_^)
ステキなクリスマスケーキが用意できるといいですよね(*^_^*)
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