サマーニットは暑い?
春夏に着るとお洒落に見える「サマーニット」ですが、アイテムによっては夏には暑くて着られないものもあります。
そこで、「素材」を中心に、どのサマーニットがどの季節に合うか?
夏でも着られるもの、涼しいものを着たいなら、どんな素材やデザインを選べばいいか?
分かりやすく説明していきます♪
関連記事 春夏に使える「サマーニット」を選ぶコツ、春夏に役立つニットアイテムについての解説記事をまとめています↓
サマーニットは暑い?
サマーニットとは、冬以外も着られるニットのこと。
素材によって、
春先や秋口に着るもの(冬以外は着られる)
温かくなってから初夏まで着られるもの、
夏も着やすい涼しいもの、
など・・・
一口に「サマーニット」と言っても、いろいろなものがあります。
春夏になると、たくさんサマーニットが出ているけど、
どのサマーニットが
「夏でも着られるのか?」
「いつ着られるのか?」
選ぶのが難しい・・・
「サマーニットを夏に着たい」みたいに、
「どの時期に着たいか」で選ぶなら、素材選びがとっっても大事です!
サマーニットは、生地の厚みや編み方によっても変わってきますが、
どの素材が、どの季節(例えば、何月から何月くらいまで・・など)に合うか、
目安を分かりやすくお伝えしていきます!
サマーニットで夏に暑苦しい素材はどれ?選び方は?
サマーニットでよく使われる素材としては・・・
綿(コットン)
アクリル
ポリエステル
レーヨン
などがあります。
リネン、サマーウール、シルクなども使われるし、便利で良いのですが・・
高価になりがちです。
汗をかきやすい春夏でジャブジャブ洗濯できる、コスパの良い素材として、
上の4つの素材が良く使われます。
(天然繊維は、最後の方で少し解説をしています)
この4つの素材のなかで、
一番暑く感じる素材(保温性が高い素材)は、「アクリル」です。
主に冬の寒さが和らいできた時期から春にかけて着ると相性がいいです♪
逆に「レーヨン」や「コットン」は、吸湿性、吸水性が高く、夏でも着られるニットとして使われていることが多いです。
ポリエステルは、「アイテムによる」といった感じで、保温性の高いもの、逆に速乾性に優れたもの(夏向きのもの)いろんなものがあります。
ざっくりと、冬から春にかけての期間に着るなど「暖かみ」があるニットが欲しいなら、「アクリル」、
夏用として着たい!という場合なら、「レーヨン」「コットン」が入っているものがいいかなと。
・・といっても、ニットの特徴や、季節や時期との相性もあるので、もう少し具体的に・・詳しく説明していきますね~。
サマーニットの素材で綿はおすすめ?
綿(コットン)は、サマーニットでは一番使いやすい素材かなと思います。
コットンの性質として、保温性、吸湿性に優れ、肌触りが良い点があります。
よくあるアイテムとしては、オールシーズン着られる、プルオーバータイプの長袖ニットがあります。
こうしたコットンセーターは、冬の終わり頃から・・・3月はじめくらいから4月~5月くらいまで着られます。
冬用ニットと何が違うの!?って思うかもですが、
コットンは、ウールやアクリルより「通気性の良さ」が優れています。
気温が上がっても適度に放湿してくれるので、この時期には快適に着られるんですね。
春だけではなく、秋も着られるし、重ね着もしやすいため、真冬以外は着られて、長い期間着られるので便利です。
参考記事 ただ、手持ちに「冬用ニット」をお持ちでしたら、冬~春の間はその手持ちのニットでじゅうぶん間に合う場合もあります。詳しくはこちらで解説しています↓
一方で、コットンは吸湿性はあるもののの、
「いったん濡れると乾きにくい(放湿性はあまり良くない)」
性質があります。
ですので、いったん汗でべたっと濡れると乾きにくく、濡れたときの着心地は正直、あまり良くないです。
そういったことから、プルオーバータイプの長袖ニットは、5月くらいまでが使いやすいです。(6月の気温が低いときなども)
6~7月以降の急激に気温が上昇していき、汗をかく時期にはキツイ・・という印象です。
サマーニットで素材がコットンなら半袖でざっくりデザインが涼しい
ただし、夏でも着られる「コットン製のニットTシャツ」となると、また違ってきて、初夏でも快適に着られます。
下の写真は、ユニクロUのコットン100%のニットポロシャツ。普通のポロシャツと比べて肌触りが柔らかく、通気性が良く、着心地も涼しくて快適です↓
「夏にニットなんて暑いでしょ!?」って思うかもですが、
細い糸で編んでいるので、通気性が良くってむしろ涼しいです。
クーラーが効いている屋内だと逆に冷えてしまうので、羽織りもの必須・・というのが筆者の体感ですww
デザインも、ゆったりしたデザインで落ち感があり、脇にも余裕があるシルエットですので、通気性が良く快適に着られるようになっています。
コットンニットは特に、肌にはりつくぴったりデザインより、
ざっくりしたリラックスシルエットのものがおすすめ。
これは使いやすい半そでコットンニット↓。春や秋には「ニットベスト」として使えますし、暑くなってくると「ニットTシャツ」としてサラッと着られます。着回し力が高くておすすめ↓
↑このアイテムのように、ゆるっと着られて、脇が大きめに空いているデザインだと特に通気性がよく、暑くなっても快適に着られます♪
参考記事 ニットベストの着こなしやコーデについてはこちらでも説明しています↓
あと、薄手のコットンカーディガンは、体温調節に便利。
真夏になっても、冷房の効いた屋内で使えるので、あると本当に便利。
左はアクリルのカーディガン、右側はコットンのカーディガンです↓
写真だとほぼ違いが伝わらない・・・汗
どちらも厚みは同じくらい、冬~春の間に使えそうなカーディガンですが・・
アクリルのカーディガンの方が触ったときの温かみがあり、保温性は上です。
一方で、アクリルよりも、コットンカーディガンの方が通気性があるため、急に気温が上がったときや、日差しがきつくなるときには、コットンカーディガンの方が使い回しやすいです。
筆者の経験では、
「寒さや冷え」が気になるなら、アクリルのカーディガン、
「朝は寒いけど気温が上がるかもなあ~」ってときは、通気性が高いコットンカーディガンが使いやすかったです♪
また、綿のサマーニットは、アクリル、ポリエステル、レーヨンが混紡されているものも多く、それぞれ着心地が変わってきますので、そこも解説していきますね♪
サマーニットの素材でアクリルだと暑い?
サマーニットで「アクリル」が使われているものは多いです。
「アクリル」は「ウール」の代用品として作られており、保温性が高く、温かみがある質感が特長です。
サマーニットの場合、アクリルに、コットンやポリエステルなどと混紡して作られているものが多いです。
アクリルのサマーニットのメリットはお伝えしたように、着たときにほどよい温かみがあること。
コットンやレーヨンのニットは着たときに少し冷感を感じるので、そういう着心地がニガテな方には着やすいと思います。
アクリル100%のものや、アクリル混のサマーニットは、
夏に着るというより、冬の終わりから4~5月くらいまでの季節の変わり目がベストシーズンです。
アクリルも春だけでなく、秋も着られて、着られるシーズンは長いです。
こちらはアクリル100%のニット↓
さわっても「ニット」ならではのあたたかさやふんわりした肌触りがあり、いかにも冬用のニットです。厚みがあるので素肌に着るのはキツイですね・・・
こちらは、アクリルと綿の混紡↓
アクリル100%と比べると生地も薄く、だいぶサラッとした肌触りになり、コットンならではの肌なじみの良さがあります。ノースリーブTシャツの上に羽織っても、チクチクしにくく快適です。
こちらは、アクリルとレーヨンの混紡↓
綿の混紡と比べても、よりサラッと冷感ある肌触りになっています。
ただ、サラッと夏に着たいならアクリル入っていないものが好みかな・・という印象ですね・・・
サマーニットでアクリルは夏だと正直暑い・・・
アクリルのサマーニットのデメリットとしては、汗をかくとあまり吸湿してくれなくてベタベタするので不快です(^^;
ここはあくまで筆者の主観になりますが・・・
半袖であっても、涼しそうなデザインであっても、アクリルが入っているものは、汗を多くかく季節(7月以降)はベタベタするので、着心地はニガテですね・・・
実際、初夏以降はあまり着ないことが多いです・・。
冬~春、秋にはとても活躍してくれる「アクリル」ですが、夏用に着るものを探しているなら、アクリルが入っていないものがいいな・・・と個人的には思います(^^;
サマーニットでポリエステルだと暑い?
ポリエステルもサマーニットの素材として良く使われます。
ポリエステル100%のものもありますが、コットン、レーヨンと混紡されることも多いです。
ポリエステルは、機能性が高い商品も多く、保温性が高いものから、吸水速乾性に優れた冷感素材のものまであるので、アイテムによって、夏に強いもの、冬に強いものと特徴が変わるので注意が必要です。
ですので、着られる季節はアイテムによってさまざま・・という感じです。
「サマーニット」「半袖ニット」など、「春夏用」に作られたものだと、通気性良いものがほとんどかと思いますが・・・
念のため、生地の薄さ、質感なども実物を見たり、説明書きを良く見て確認しておくと安心です。
化学繊維ならではの耐久性の強さがメリット♪
汗をかきやすい春夏に着てもガンガン洗濯できるのが嬉しいです。
こちらはユニクロUの春夏ニットです↓ ざっくり編まれたローゲージのニット。
どちらも編み方や生地の厚みは同じくらいです。
ひとつはコットン×ポリエステルの混紡。厚みがあるせいか?通気性はあまり感じず、コットンならではの穏やかな保温性もあり、温かみを感じる素材です。
もしこのアイテムが長袖のものだったとしたら、5月中旬以降は暑いかな~・・という印象です↓
一方で、こちらは、ポリエステル×レーヨンの混紡。編み方や厚みは上のものと同じなのですが、より冷感と通気性もあり、着ていて涼しい感じです。
体感的には5月中は着られそうな印象↓
どちらも、夏向けの素材ですが、より接触冷感を感じたのはポリエステル×レーヨン素材です♪
写真での見た目ではほとんど違いは分からないですよね・・汗
ですが、着てみると結構体感温度は変わります!
デザインだけでなく、素材を確認して選ぶのは大事!!
サマーニットで素材がレーヨンだと暑い?
レーヨンは「シルクの代用品」として作られた素材のため、シルクと似たような特徴があります。
通気性と吸湿性があり、着たときのひんやりした質感も春夏には着心地がいいです。
レーヨンの良さとして、生地のなめらかさやドレープ感が強く、高級感が出ることです。
とろっとした落ち感がキレイに出るので、カジュアルになりがちな夏のコーデを大人っぽくお洒落にしてくれます。
一方でシワになりやすい・・というデメリットもあります。
そのため、ポリエステルなどとの混紡も多く、シワになりやすいレーヨンのデメリットを補い、扱いやすくしているアイテムもあります。
例えば・・・こちらは、レーヨン×ナイロンのサマーニット↓
サラッとした肌触りで触り心地は本当にいいです。着たときの冷感もあり、クーラーが効いているところでは逆に寒いです笑
ナイロンは多分、レーヨンを補強する目的で入ってるのかと思うのですが・・
正直、汗を吸いにくいな・・という感じで、汗をかくと着心地がいまいちよくないです笑
次選ぶなら、ポリエステルとかコットンの混紡の方がいいかな~と思ってます・・・
ですが、レーヨンは触り心地もよく、涼しい素材なので、半袖ニットにも多く使われているし、夏まで気持ちよく着られるものが多いです。お気に入りのものを見つけてみてくださいね。
サマーニットで涼しい素材ほかには?
高価な天然素材ですが、「リネン」もおすすめ。吸湿、速乾機能性が高く、素材の中では一番夏向きです。
ただ、「サマーニット」の素材としてはまだまだ種類が多くないため、あまり話題にはあげませんでしたが、手に入るなら、リネン混のニットなら、夏も快適に過ごせます。
同じ理由で「シルク」もおすすめ。
コットン×シルクの混紡のサマーニット。
シルクは吸湿・放湿性に優れています。さらに、冷感があるので夏に使いやすく、肌に優しい素材です。
リネンとの違いは、暑いときは「放湿作用」、寒いときは「保温作用」が働くなど、体温調整機能に優れているので、冷房が効いているときなどの冷えすぎにも効果的です。
余談ですが、シルクのスカーフやストールを巻くことも冷房対策にも効果的、そして、コーデのアクセントになります。
サマーニットで涼しいアイテムは?
女性の方だと、サマーニット素材のワンピースも涼しいです。
一枚布でできた服なので重ねるところがないこと、編み地のため生地自体の通気性もよく、かなり涼しく感じます。
冷房が効いたところだと寒く感じるくらいです・・ww
↑ニットキャミワンピだと、コーデも簡単だし着心地もいいです。
ローゲージのものよりハイゲージを選ぶ
ローゲージのニットとは、編んでいる糸が太く、ざっくりしたニットのこと(例えばこれ↓)
ハイゲージのニットとは、細い糸で細かい編み目のものです(例えばこれ↓)
写真の見た目の違いでも分かるかなと思うのですが、「ローゲージニット」だと、太い糸で編むため、どうしても生地に厚みが出ますし、中に空気を含みやすい構造になり、暑く感じやすいです。
涼しく着たい場合は、ハイゲージのニットがおすすめです。
サマーニットは暑い?夏に暑苦しい素材は?アクリル、ポリエステル、レーヨンどれが涼しい?さいごに
ひとくちにサマーニット・・・といっても、使われている素材によって、体感的な温かさ、暑さっていうのは結構変わりますよね・・・
「季節の変わり目に着たいのか」
「夏にガンガン着たいのか」
着たい時期に、快適に着られるサマーニットが選べるようになると楽しいですよ。ぜひ参考にしてみてくださいね。
関連記事 春夏に使える「サマーニット」を選ぶコツ、春夏に役立つニットアイテムについての解説記事をまとめています。↓