【レジャー用ポップアップテントで泊まるときの対策・工夫・注意点をまとめています!】
宿泊用ではなく・・公園へ持っていくような、日除けを目的としたポップアップテントでキャンプ泊をしてみたい場合、そのまま使うにはスペックが足りませんので、注意が必要です。
雨や風対策、暑さ対策、冬対策などが必須になってきます。
どんな工夫をすればいいか、詳しくお伝えしていきますね。
PickUp:▼【記事のまとめ】ポップアップテントの失敗しない選び方について▼
ポップアップテントの選び方。宿泊用?公園用?用途別のおすすめは?
ポップアップテントで宿泊したいときにチェックすることは?

ポップアップテントでキャンプ泊をしてみたい場合、まず、お手持ちのポップアップテントのスペックの確認が必要です。

キャンプ泊を目的にしたポップアップテントなら、もちろん宿泊できます。
でも、公園や海などのレジャー使用を目的としたポップアップテントを、そのまま宿泊で使うとなると・・季節や環境によっては使えるかもしれませんが・・かなり厳しいです。

レジャー用のポップアップテント、暑さ対策や通気性はいいんですが、保温性や耐水性の面で劣っています。
また、フルクローズにすると換気しづらく、結露で翌朝ビチョビチョになったりする商品もあったり。
ポップアップテント、宿泊用とそうでないものの違いは?

キャンプ泊を目的にしたポップアップテントの場合、
・値段は1万円以上のものが多い
・テントが2重(フライシートとインナーテントの2重、ダブルウォール構造ともいいます)になっていて、耐水性が高くなっていたり、結露が出にくくなっている。
・レジャー用より素材がしっかりしている。
こういう特長があります。
例えば「泊まれるポップアップテント」で有名なケシュアのポップアップテントはこんな感じ↓
逆にレジャー向け、日除けを目的としたポップアップテントの場合、
・お値段がお手頃。5千円前後でも手に入る。
・テントは1重のもの(シングルウォーム)が多い
・宿泊できるテントより、素材が薄かったり耐水性が低いテントも多い
などの特徴があります。
こんな感じで、どちらかというと換気性がよく、フルオープンになるものも↓
詳しくはこちら↓で説明しています。
ポップアップテントは宿泊できる?テントとの違いは?高機能のおすすめや手持ちを工夫するポイントは?
宿泊用ポップアップテントなら、お泊まりに使えるのは分かるのですが・・・。

まだキャンプを本格的に始める前に、試しに・・手持ちのポップアップテントで宿泊できると助かりますよね。

かといって・・何も準備せずにそのまま泊まるのはさすがに不安だし・・
そもそもレジャー向けポップアップテントでお泊まりは無謀??
準備をするなら、どんな工夫をした方がいい??
キャンプに慣れてないと、そういうの分かりづらいですよね・・。
かといって、いきなり高いテントを買うのももったいないし・・

ポップアップテントでもプラスαの準備をしたり、環境や気候を選べば十分にキャンプ泊ができるので、そこを詳しく説明していきますね~。
ポップアップテントをすでにもってるならスペックを確認を


我が家には昔コーナンで買った激安1980円のポップアップテントがあるのですが、さすがにこれでお泊まりをしようとは思いません笑。(↑上の写真のものです)
フルクローズにできなくて、テントの全面を閉めることができないんですね(>_<)
これだと、昼夜の温度変化に対応するのが難しいですし、虫も心配です。

レジャー向けポップアップテントでも、入り口や後ろを全部閉めることができるフルクローズ&メッシュがあるタイプが最低欲しいところです。
メッシュがあれば、暑い時や寝るときなど、出入り口を少し開けてメッシュにしておけば、通気性がよくなります。
またこのテント、耐水性が全くないので、

雨が降っちゃうとこの通り↑。ベチャベチャになってしまいます(ToT)
こうしたことから、少なくとも
・フルクローズになる(メッシュもあった方がいい)
・耐水性がある
・紫外線カット機能がある
・ペグダウンできる
こういった、高機能のポップアップテントを選ぶようにします。

参考に・・・高機能ポップアップテントのおすすめは、こちら↓で詳しく書いています。
ポップアップテントでフルクローズや両面メッシュ選ぶなら?宿泊できる?高機能のおすすめは?
次に、筆者が持っている高機能のレジャー向けポップアップテントを(↓villamestaです)

お泊まりで使う場合、こういったこと↓に気を付けています。
・環境選び
・雨対策
・風対策
・暑さ対策
・冬対策
それぞれ説明していきます~。
ポップアップテントで宿泊したいなら厳しい環境や天候、季節は避ける


まずは最も大事なこと。
ポップアップテント全般に言えることですが・・
ポップアップテントは、ポンと置くだけで簡単に設置できて、手間がかからなくてラク!
その一方で
他のテントよりもワイヤーがしなりやすいため、風の影響を受けやすい。
というデメリットがあります。
日除け用の安価なポップアップテントなら特にそうなってます。
なので、基本、厳しい環境は避けた方がいいです。
・雪が降る(重さで変型する。寒さへの対応も難しい)
・風が強い(風でテントが変型する)
・雨が降る(耐水性がもの足りないものが多い)
こういった時は避けるようにした方がいいです・・

事前に天候をよく確認しておくとか、
当日や前日など直近でキャンプ場の予約をするようにするといいかも・・
自宅から近いところ、市街地からあまり離れていないところもおすすめ。
普段済む環境と似ている所なら用意もしやすいですし、
最悪天候が悪くなれば、ぱっと自宅へ帰る・・という融通もききます。
ポップアップテントの雨対策は?

ポップアップテントだけで宿泊したい場合、テントの耐水圧の数値が1500mm程度あると安心です。
ポップアップテントの雨対策ポイント:テントの耐水圧を把握しておく
耐水圧とは?
耐水圧とは、テントに浸みこもうとする水の力を抑えようとする性能値のことです。
次に耐水圧の目安として500mmで小雨、1,000mmで普通の雨、1,500mmで強い雨に耐えられるとされています。
普段使っている傘の耐水圧は500mmです。

なので、最低限500mmは欲しい。ただ、夜に雨が降り続く・・となると、はっきりいって500mmでは頼りないです。
通常宿泊用テントは、耐水圧1500mm以上のものが多いです。

ただ、現実的にはレジャーで使用するポップアップテントの耐水圧は1000mm以下のものが多いです(^^;)
なので、1000mm前後のものを選んでおくと安心かなと。
ポップアップテントならカンガルースタイルがおすすめ!

雨対策をする場合、手持ちのタープを使って、タープの中にポップアップテントを入れるカンガルースタイルがおすすめです。
(↑上の写真のような形です。中のテントはポップアップじゃないんですが(^^;)。)

耐水性に心配があっても、タープがカバーしてくれます。
タープは
オープンタープでも
スクリーンタープでも、
どちらでもOKですが・・・

冬にポップアップテントを使いたい!という場合は、フルクローズできるスクリーンタープがいいです。とにかく寒いので!
スクリーンタープとは、柱が4隅にあって、直立して立つタープです。

一方で、冬はいろいろと装備や知識が必要なので、初心者の方なら冬以外の季節で始めた方が無難です・・
となると、オープンタープの方が使い勝手がいいんですね。
オープンタープは、ポールの本数や角度によって様々な形に変えられるというメリットがあります。
風や天候があまり良くないときは高さを低くしてタープを張る・・といったこともでき、融通がききます。
まずどっちを買う?と言われると、私ならオープンタープが使いやすいかなと。

この、タープの中にテントをすっぽり入れてしまうカンガルースタイルですが、雨対策だけでなく、風・結露・寒さへの対策にもなるんですね~。

特にスペックがそれほど高くないポップアップテントの場合、このカンガルースタイルでキャンプ泊すると安心です。
ポップアップテントの風対策

ポップアップテントはフレームがしなりやすく、一般的なテントより風の影響を受けやすい・・。

なのでレジャー用のポップアップテントを使いたい場合は、海辺や高地など、風の影響を受けやすい地域での使用は基本、避けておいた方が安心です。
また、当日の風の状況も調べておきます。
風速が速い場合は、キャンプをやめる・・といった柔軟な計画も必要です。
また、ポップアップテント自体も軽いため、ポンと置くだけでは風で吹き飛ばされる恐れがあります。
ペグダウンができるかどうか確認しておくことも大事です。

ペグダウンというのは、テントをポンと置くだけでなく、テント4隅等のロープを張って地面に打ち付けておく・・というやり方です。グッとテントの安定性が増します。

ペグダウンできないものの場合、4隅に水を入れたペットボトルを置いておく・・という方法もありますが、安全性は劣るので・・あまりおすすめはしづらいですね・・・。
オープンタープやスクリーンタープの中にテントをすっぽり入れるカンガルースタイルは、風対策にもなります。
ポップアップテントで宿泊できる? 3 換気・結露対策

自然環境では、一日の寒暖の差が激しいです。
ですので、最低限、フルクローズできるポップアップテントは欲しいところ。
夜間就寝時はフルクローズにして、外気の寒さから身を守ります。


安全面、治安面でもフルクローズは必須!
テントをフルクローズにすると密閉状態なので、蒸し風呂みたいになったり、外気とテント内の気温差で結露が発生したり・・という問題が出てきます。
そのため、ポップアップテントにベンチレーションがあったり、両面メッシュにすることができるなど、換気がきちんととれるものを使うことが大事です。


正直、レジャー用ポップアップテントでベンチレーションがあるものは少ない・・
なので、せめて両面メッシュにできるものがいいです。テントの一部を開けて、換気部分を作るようにするといいですよ~。
私が購入したこちら↓のLOWYAのvillimestaは、その点良かったですよ~。両面メッシュ&前後フルオープンにできるだけでなく、左右ベンチレーションがついています。
正直、いろいろ探してみたんですけど、日よけ用&レジャー向けの安価なポップアップテントでベンチレーションがついているものって、なかなかないです。

メッシュがなかったり、フルクローズにできないポップアップテントの場合も、
カンガルースタイルだと安心です。
スクリーンタープでフルクローズできるものだと外から見えなくなるのでおすすめ。
ポップアップテントの冬対策は?寒暖差に対応するには?

これは、普通のテントでも大事なことですが、泊まる予定のキャンプ場の気温は必ず調べておきます。

日中の温度と夜間の温度、両方調べてね。
そして、
・気温に対応した服装、寝袋を持っていく
・地面からの冷気を防ぐためにマットやシート類を持っていく。
これも基本ですね。
ポップアップテント冬対策の基本
特に、朝晩が冷える時期になると、マットやシートを敷いておくことで地面からの冷気を防ぎます。
・グランドシート(テントの下に敷くシート。ブルーシートで代用できます)
・インナーシート(寝袋の下に敷くシート)
などです。
グランドシートとは?
グランドシートは、テントの下に敷くシートです。
テントを張るとき、まずはグランドシートを敷いて、その上にポップアップテントを張ります。
テントの汚れや破損を防止したり、地面からの湿気を遮断する役目があります。

レジャーのときなども、普段からグランドシートを敷くクセを付けておくと、ポップアップテントが長持ちしますので、おすすめです~。
我が家は防災用のブルーシートで代用してます♪
ブルーシートやシルバーシートでもじゅうぶん代用できますよ。お家にあるもの、常備している防災袋に入っていたら、ぜひ活用してみてください。
防災グッズを日頃から使っておくことも大事です♪
インナーシートとは?
こちらはテントを張ったあとに敷くシートです。
お家で例えるとカーペットにあたるもので、地面からの冷気を防いだりする目的で使います。
冬以外の温かい季節の時はなくても大丈夫です。
こちらも色々なもので代用できます。
我が家はオールウェザーブランケットというものを敷いてます。
これはレジャーシート、タープの代用、寒い時は羽織りものや毛布代わりになったり・・と多用途で使える毛布兼シートでとっても便利です。
グランドシートとしても使えます。

こちらも普段は防災袋に入れているものなので、非常時にも使えるのでいいですよ~。
他には、銀マットとか、
逆におしゃれなものがいいなら、ペンドルトンのマット等にするとぐっと可愛くなります。

冬にポップアップテントを使いたい!となると、
最低でもカンガルースタイルは必須かな~と思うんですね・・
ポップアップテントはシングルウォール(一枚の布のテント)ですので、外気温とテント内の温度差によって、大量の結露が発生しやすくなります。
フルクローズできるスクリーンタープなどで覆うことで、外気温との差を少なくすることが大事です。
ポップアップテントの暑さ対策は?

日除け用のポップアップテントは、実は暑い時用というか・・・
通気性を良くしていたり、遮熱性を工夫していたり・・暑さ対策には気を遣っているアイテムが実は多いんですよね・・
ただ、正直何をやっても夏は暑いもんは暑い!!

夏の暑さへの対策はただ一択!!
標高の高いところでキャンプする!!です。
これはポップアップテントだけに限らないですが・・・( ̄∇ ̄)
初心者が夏に平地でキャンプしようと思ってはいけません・・熱中症にもなりますし、危険です・・・
一般的に、標高が100m上がると、気温が0.6℃下がると言われます。
1000mくらいまで標高の高いところへ行くと体感的に朝晩はだいぶ涼しくなってきます。
他にも・・
・木陰が多い森林サイトを選ぶ
・水辺が近いサイトを選ぶ
・サーキュレーターを持っていく
など・・
ここまでが、ポップアップテントで宿泊するための対策でした。
よければ参考にしてみてくださいね。
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