コグメドのワーキングメモリートレーニングのレビュー(続き)

コグメドのワーキングメモリートレーニングのレビュー(続き)

ワーキングメモリーを鍛える方法として、「コグメド社」が「ワーキングメモリートレーニング」というトレーニングを開発しています。
トレーニングを行い、ワーキングメモリーの改善や、注意集中力の向上をはかるというものです。

効果は期待できるものなのでしょうか。同社のホームページを参考に、内容をチェックしてみて、分かりやすくレビューしていきたいと思います。

こちらにも、トレーニングの内容が書いてありますので、参考にしてみてください。
ワーキングメモリーを鍛える方法とは?コグメドの内容を詳しくレビュー

スポンサーリンク

コグメドの内容について、真面目にレビューしてみた

まずは、コグメド社についてです。コグメドのホームページによると、

コグメドはWISC-IV(海外ではWISC-V)、WAIS、KABCの版権を持ち全世界にライセンス提供する英国ピアソン社の臨床アセスメント部門の子会社です。ピアソンはペンギンブックス、Economist、Financial Timesを傘下にもつ英語圏最大手の出版会社です。

とあります。文中の「WICS、WAIS、KABC」というのは、我々臨床心理学の専門家なら誰でも知っているし、現場で最もよく使われている知的機能、認知機能をアセスメントする心理検査です。

また、治療効果研究もしっかり行われてきており、

・二重盲検プラセボ対照試験を行っている
・ワーキングメモリーテストの得点が上昇されるだけでなく、ADHD症状も測定し、機能改善をしていることを示している
・テストによる効果測定だけでなく、fMRIを使った機能測定も行っている

など、マジメに研究を積み重ねてきています。

また、臨床心理士あるいは、臨床心理学系大学院の前期課程修了者がサポーターとなって、サポートしてくれるなど、指導体制もしっかりしています。

余談ですが、けっこう重要なこととして・・

精神科のトレーニングやリハビリって、どんなによく構成されたプログラムであっても、サポーターの質によって、全然ダメダメになったりしますからね(>_<)

精神疾患の心理社会的治療として有名なSST(ソーシャルスキルトレーニング)というものがあります。

あれ、「治療効果が高い、さまざまな精神疾患に効果が認められる、実生活にとっても役立つ」などの特長があって、とっっても良い治療法なのですが、きちんと実施できる治療者が少なくて、実際にやっているところを見ると、もうグダグダになっていて、「あかんやん!!そんなんじゃ全然効果出ないし、もったいないっ!!もうやめとけって!!(゚Д゚)」っていうところも多いですからね(-_-;)

そういうことを考えると、サポーターは全員、大学院前期課程修了者の心理士で揃えている(ちなみに臨床心理士は大学院前期課程を卒業しないとなれません)ところは、最低限の質は守ろうと考えているかなーとは思います。(臨床心理士が全員質がいい訳ではないですが・・最低限はね(^_^;))

全体的には、きちんとした治療プログラムが組まれていて、質の高いサポーターを揃えようとしていて、いい印象を受けます。個人的には、オンラインで希望する人には誰でもいつでも参加できる!って体制になっているのってすごいことだと思います。
(システム管理やサポーターを確保しておくことってホント大変だと思います)

個人的には、私は受けてみたいです。心理士さんにサポートされて治療を受けたい。めっちゃ受けたい(爆)

ですが、どなたにもオススメですよー!!とは言いづらいなあ~という点が何点かありましてですね。

まず、料金が高い!

税込み 89800円です。 銀行振り込みの他、クレジットカードも対応可です。PayPalもOK (←ホントに受けてみたかったので確認してみた(笑))

この料金ですが、ぼったくっているのかというと、ちょっとそうとも言い難いかなあと。
というのは、心理士さんのサポートがつきます。

先ほども少しお伝えしましたが、どんなによいプログラムでも、サポートするスタッフのレベルにより、プログラムの効果は天と地ほどの差が出ます。

コグメドのサポーターさんは、臨床心理学系大学院前期課程修了者で、コグメドのトレーニング研修終了者をサポーターとして採用するといったやり方で最低限の質は確保しようとされています。

この時点で結構、人件コストをかけざるを得ないのかなと思います。

また、トレーニング中も、心理士さんが細かくその人に合ったアセスメントやフィードバックをしてくれるのなら、高くても仕方がないのかなと思います。

オーダーメイドの指導をしようとすると、アセスメントに時間がかかります。クライエントさんと実際にやりとりをする時間以外にも、そのクライエントさんのために、かなり時間をつかっているのです。
(情報を記録する時間であったり、アセスメントして問題を分析したり、事前に効果的な指導法を考えたり、選択するなどの時間をかけています。)

どのくらいアセスメントやフィードバックがあるかがポイントですかねー。

ただまあ、そうは言っても高いですものね(^_^;)

そして、もうひとつ、コグメドのワーキングトレーニングは効果はあるのか?を考える上で、気になる点がありますので、
そちらは次回に書いていこうかと思います。

(次の記事はこちらです)
コグメドのワーキングメモリートレーニングのレビュー(完結編)

【ワーキングメモリートレーニングの関連記事はこちらです】

・ワーキングメモリーとは何か?
・ワーキングメモリーは、ADHDにどう関係しているのか?
この辺りをできるだけ分かりやすく!!!説明していたり、

・ワーキングメモリーをトレーニングするといいのか?
・コグメド社のワーキングメモリートレーニングはどうなのか?

について書いています。ADHDやその傾向があり、リハビリや治療に興味がある方は、ぜひ読んで下さい(*^_^*)

ワーキングメモリーはどうADHD症状に影響するか?トレーニングとは?

ワーキングメモリを鍛えることはADHDに効果はある?大人には?

ワーキングメモリーを鍛える方法とは?コグメドの内容を詳しくレビュー
コグメドのワーキングメモリートレーニングのレビュー(完結編)

【こちらの記事もおすすめです】

ADHDの基本理解についてです。おさらいしておきましょう。

ADHDの特徴のまとめ・・症状や原因を理解しセルフチェックする重要性

人気記事です!
ADHDの症状や特徴、チェック法を心理学の視点から解説してみる

心理学の視点から、ADHDの症状を理解していこうという記事で、他の本やネットにはあまり書かれていない内容となってます(*^_^*)

スポンサーリンク



%d人のブロガーが「いいね」をつけました。