赤ちゃんにイオン飲料を毎日あげるのは飲み過ぎ?死亡例も?飲ませ方で適切なのは?

赤ちゃんにイオン飲料を毎日あげるのは飲み過ぎ?死亡例も?飲ませ方で適切なのは?
赤ちゃんに水分補給としてイオン飲料をあげていたけど、どうやらあげすぎはよくないらしい・・。毎日あげるのはよくないことなの?

CMなどでは、「水分補給にイオン飲料を!」というメッセージはよく見るのですが、あげすぎによるデメリットについては、あまり言われていないように感じます。

ですが、飲み過ぎによるデメリットはママが思っているよりもずっと大きいかもしれません。あげすぎるとどんなことが起こるのか?
では適切な飲ませ方はあるのか?

このような疑問について解説していきます。

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赤ちゃんにイオン飲料を毎日水分補給で飲ませるのは大丈夫?

基本的に、赤ちゃんにイオン飲料は特別なときを除いて必要ありません。
毎日飲ませなくていいですし、飲ませないでください。

理由は順番に伝えていきますね。

はじめに、イオン飲料というのは、
「汗で失われた水分やナトリウムなどのイオン(電解質)が、身体にスムーズに吸収される飲料のこと」を指します。

具体的な種類としては、

スポーツドリンク (ポカリ、アクエリアスなど)
経口補水液 (OS-1など)
ベビー用に特化したイオン飲料(アクアライト、すっきりアクアなど)

などがあります。

今回の記事は、ベビー用に作られたものも全て含めて「イオン飲料」として、毎日飲んだ方がいいかどうか、論じていきますね。

まず、毎日の水分補給はおっぱいやミルク、水やお茶などで大丈夫です。

イオン飲料のCMをよく見かけますし、「夏は塩分補給が大事」「イオン飲料はスムーズに水分を吸収できる」ということも言われていますので、ママは赤ちゃんや小さな子どもにイオン飲料などをあげた方がいいかなと思うかもしれません。

しかし、夏場などであっても、おっぱいやミルク、離乳食といった普段の食事から、必要な塩分や電解質などはとれている事が多いです。

どうしても塩分補給が気になる・・と言う場合は、塩おにぎりをおやつにしてあげたり、お味噌汁を作ってあげたりなど、普段の食事に塩分を少しプラスアルファしてあげればじゅうぶんです。

赤ちゃんにイオン飲料を毎日与えるデメリットは?

赤ちゃんにイオン飲料を与えるメリットより、毎日あげてしまうことによるデメリットの方がずっと大きいので知っておいてください。

まず、イオン飲料を毎日飲ませてしまうと、赤ちゃんが甘い味を覚えてしまい、イオン飲料を飲みたがり、逆に水を飲まなくなり、イオン飲料の摂取量がどんどん増えていく・・というリスクが高まります。

イオン飲料の商品によっては、「1日200ccを限度に与えすぎないでください。」と注意書きがしてあるものもあるのですが、赤ちゃんや子どもが甘い味を欲しがるようになると、その摂取量を大きく越えて飲んでしまったりします。

この、イオン飲料を過剰摂取することで、様々な問題や症状が出てきますので、
次にこのことについてお伝えしていきますね。

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赤ちゃんがイオン飲料を飲み過ぎるとどうなる?

まず、イオン飲料は、商品によって量のばらつきはあるものの、糖分が多く含まれているのが特徴です。

例えば、ポカリスエットであれば、100mlあたり6.7g、一般的な500mlのペットボトルでは33.5gもの糖分が含まれています。

ベビー用イオン飲料のアクアライトであっても、100mlあたり5.5g、500mlのペットボトルで換算すると、なんと27.5gもの糖分が含まれています。

スポーツドリンク比較(乳幼児向け)(数値を参考にしたサイトです)

赤ちゃん向けのイオン飲料なら大丈夫、というわけでもありません。
大人のスポーツドリンクと同じようなもの・・と考えてください。

それなのに、糖分が多いことをママが自覚していなかったり、
イオン飲料は健康によいものなんだと勘違いしていたり(イオン飲料は多少電解質が入っているくらいで、栄養的には大したことはありません)、

味がすっきりしていてゴクゴク飲みやすいといったことから、イオン飲料をどんどん飲んで、糖分を過剰摂取してしまいやすいという問題があります。

赤ちゃんのイオン飲料の飲み過ぎ(多量摂取)による症状

赤ちゃんがイオン飲料を常飲していたり、飲む量が極端に多くなると、様々な症状が現れます。

ビタミンB1欠乏症

ビタミンB1欠乏症の代表的なものとしては、脚気(かっけ)があります。

症状としては、手足のしびれやむくみが起き、筋力低下などです。重症化すれば心不全を引き起こします。

原因は、イオン飲料の糖分です。
ビタミンB1は、体内で糖を分解してエネルギーを作るために必要とされます。

一方で、大半のイオン飲料はビタミンB1を含まないため、不足を防ぐには食事からの補給が必要になります。

赤ちゃんや子どもが水代わりにイオン飲料をたくさん飲んでしまうと、糖分が多いのでお腹いっぱいになり、食事を摂らなくなる、すると、ますますイオン飲料が欲しくなる・・といった悪循環に陥ることがあります。

こうなると、糖を分解するためのビタミンB1がどんどん不足していく・・といった状態になります。

島根大学講師で小児科医の長谷川有紀さんは、全国5千件以上の子どもの尿検体の調査で、10人を「かっけによる心不全」と診断した。主治医への聞き取りで、離乳期の9人が十分な食事を取らず、代わりに1日1リットル以上のスポーツドリンクを飲んでいたと判明した。

イオン飲料、子どもには注意 ビタミンB1の不足誘発より

こうしたビタミンB1欠乏症が重症化したものとして、「ウェルニッケ脳症」がありますが、これは後で詳しくお伝えします。

ペットボトル症候群(ソフトドリンクケトーシス)

これも、ジュースやイオン飲料を常飲している赤ちゃんや小さなお子さんで起こりうる症状です。

一日にイオン飲料を大量に飲むことで、「ペットボトル症候群」または、「ソフトドリンク・ケトーシス」という症状に陥る可能性があります。

これは、一度にたくさんの糖分を飲むと、血液中のブドウ糖が急上昇します。
通常、ブドウ糖をエネルギーに変えるために、膵臓から「インスリン」という物質が分泌されるのですが、あまりに血糖が高すぎるとインスリンの分泌不足に陥ります。

そうすると、糖を尿からも排出するようになり、尿の量が増え、喉も渇きます

ますます、水分が欲しくなり、ここでまたイオン飲料やソフトドリンクを飲んでしまうと、どんどん血糖値が高くなるという悪循環に入ります。

著しい高血糖になると、ケトーシス(全身の倦怠感、腹痛や嘔吐、場合によっては意識
障害から昏睡)という重篤な状態になり、早急に治療が必要となります。

炭水化物~三大栄養素について~(参考資料)

糖分の取り過ぎが脳に与える影響

イオン飲料に含まれる多量の糖分を摂取していると、脳や気分への悪影響もあり、こちらも心配です。

血糖が高くなると、先ほどお伝えしたように、インスリンが分泌されます。
そのインスリンの働きにより、一気に血糖値が下がり、逆に低血糖になります。

この低血糖とは、一時的に「ガス欠」になったような状態で、集中力が低下したり、無気力になったり、やる気が出なくなったりします。

この低血糖状態が続くと、脳は「アドレナリン」というホルモンを分泌します。
このホルモンは、「攻撃ホルモン」「脳内麻薬」とも呼ばれ、気分が高揚し、攻撃的になりやすいという特徴があります。

近年、子どもたちがキレやすくなった原因のひとつとして低血糖症を挙げる医師や学者も少なくありません。

虫歯のリスクが高まる

これは、乳幼児検診で指導されているところも多く、ご存じの方も多いかもしれません。

イオン飲料は、塩分やカリウム、糖分が含まれています。普通に食事がとれている状態でたくさん飲むと、かえって喉が渇き、飲み過ぎてしまいます。

また、イオン飲料の多くは甘く、飲みやすい味付けですので、子どもが好んで飲もうとすることもあり、常飲しやすい、というのはすでにお伝えしましたよね。

口の中にダラダラと長時間糖分が残っているほど、虫歯になりやすいので、
イオン飲料を常飲していると、虫歯のリスクは高まります。

水やお茶だと、口の中に残った糖分を洗い流すこともできるので、
赤ちゃんや子どもには、こうした無糖の水分を摂らせるようにしてあげてください。

ここまであげたリスクについては、イオン飲料やソフトドリンクを飲まないだけで避けられることです。

イオン飲料を安易に水やお茶の代わりに飲ませないようにする方が賢明です。


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赤ちゃんがイオン飲料で死亡した例があるって本当!?

先ほど取り上げた「ビタミンB1欠乏症」が重症化したものとして、「ウェルニッケ脳症」というものがあり、実際に乳幼児の事例があります。

具体的には、2歳ごろまでの乳幼児が母乳や食事をあまり摂らず、イオン飲料をたくさん飲んだ場合、ビタミンB1が減少しすぎてウェルニッケ脳症をひきおこした事例が複数報告されています。

治療しても場合によっては知的障害や麻痺などが残るので是非ともに防ぎたいものです。

参考サイト
気を付けたい 乳幼児におけるイオン飲料 の飲みすぎ(母子栄養協会のサイトより)

イオン飲料などの多飲によるビタミンB1欠乏症に注意を

参考論文
イオン飲料の多飲によるビタミン B1欠乏症から Wernicke 脳症を発症した2例

ウェルニッケ脳症の症状として、眼球運動障害や、体のふらつきや手足が思うように動かない(小脳失調)、意識障害などがあります。

このウェルニッケ脳症は、治療が終わった後も、約80%に健忘症候群(コルサコフ症候群)と呼ばれる記憶に関連した後遺症が残ります。

理解力や計算などの能力は比較的保たれますが、記憶力が著しく低下します。病気になる前の記憶が失われたり(逆行性健忘)、新しいことを覚えることができなくなったりします(前向性健忘)。

極端な例ではありますが、命に関わる病気で、なおかつ後遺症も残る病気ですので、ぜひ知っておいて下さい。

赤ちゃんへのイオン飲料の飲ませ方で適切なのは?

イオン飲料は、毎日飲ませるものではなくて、適切な状況&タイミングで飲ませてあげることで効果を発揮しますので、どんなときに飲ませればいいか抑えておくといいですよ。

赤ちゃんへのイオン飲料の飲ませ方1 下痢嘔吐がある場合に飲む

下痢や嘔吐によって、塩分が多く失われるので、水分だけでなく塩分補給も必要です。
こういう場合は、ナトリウム含有量が多い、経口補水液が適しています。
(OS-1などです)

特に嘔吐がある場合は、一度にゴクゴク飲むと嘔吐を誘発してしまいますので、一口ずつスプーンで、ゆっくり様子を見ながら与えます。

下痢嘔吐の症状が落ち着き、普通に水分が摂れるようになったら、イオン飲料は中止します。

赤ちゃんへのイオン飲料の飲ませ方2 発熱があり、母乳やミルクが飲みづらいとき

赤ちゃんはもともと体の水分量が多いうえに、おしっこを濃縮する力が未熟なので出ていく水分量も相当なものです。

しかも、熱があるときは「不感蒸泄(ふかんじょうせつ)」といって皮膚や吐く息からもふだんより多くの水分が失われます。そのため、発熱したときはこまめな水分補給が必要になります。

基本的には母乳やミルクを飲めれば問題ないですが、飲みづらい場合、イオン飲料で補ってあげます。

こちらも母乳やミルクが飲める状態になれば、イオン飲料はやめて大丈夫です。

暑いときの水分補給は?

基本は普段と同じ水分補給で大丈夫で、こまめに与えるようにしてください。

脱水状態が疑われるとき、イオン飲料はスムーズに水分補給ができますので、このようなときに使うと便利です。

脱水状態の目安は、おむつを代える回数が減ったときのほか、口の渇きや体のだるさ、立ちくらみなどがあるとき、皮膚や唇の乾燥があるときなどです。

このような感じで、基本は「脱水状態のときや脱水が心配されるとき」に与えます。ただし、脱水状態が良くなったら、イオン飲料の使用もやめるようにすれば安心です。

赤ちゃんにイオン飲料を毎日あげるのは飲み過ぎ?死亡例も?飲ませ方で適切なのは?さいごに

赤ちゃんにイオン飲料を毎日あげたり、水代わりに常飲させることは、メリットよりもはるかにデメリットの方が多いですので、避けるようにしてください。

赤ちゃんや小さな子どもは、つい甘い味付けのものを欲しがりますので、ママなどの大人は、イオン飲料などのソフトドリンクや清涼飲料水を子どもに与えたときの悪影響についても知っておき、積極的に管理するようにすることが大事です。

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