子供にジュースをあげすぎるのは良くないと思うけど、ママ友があげていたりすると、あげなくて大丈夫なのか迷ってしまう・・。
あげすぎるとどんな問題が起こるかきちんと分かってないし・・・
また、祖父母にジュースをあげないのは可哀想と言われる・・。どんどん子供にジュースをあげるのもなんとかしたい・・。
ジュースを飲みたがる子供に飲まないようにさせるにはどうしたらいい?
子供のジュースについて、こういった疑問や困り事ってありますよね?
できるだけ分かりやすくお伝えしていきます(*^_^*)
子供にジュースはダメ?
ジュースは嗜好品で飲まないといけないというものではないです。
ですので、無理に飲ませなくていいですよ。
栄養は食事の野菜や果物から摂取し、
基本は避けた方がいいというのが筆者の考えです。
ジュースの一日の適量については、こちらの記事で詳しく書いていて、
これを見ると「意外と少ない!」ということが分かるかと思います。
子供にジュースはいつからどのくらいがいい?飲み過ぎはよくない?
それよりも、ジュースをいったん飲む習慣がつくと、どんどん飲む量が増えやすくて、
弊害の方が大きいです。。
子供にとって、ジュースは水やお茶より、甘くて飲みやすいので、「もっと飲みたい!」という気持ちになりがちで、子供の欲しいままにさせると、水やお茶を欲しがらず、ジュースばかりどんどん飲みたがります。
もちろん、親が1日1杯というように制限できるならいいのですが、子供がぐずったり、ダダをこねたりして、ついつい「もう一杯くらいなら・・・」と妥協してあげてしまい、量が多くなりがちです。
特に反抗期やまだ言葉をしっかり理解できない時期だと、実際にはなかなか難しいです。
「ジュースにそんなに目くじらたてて・・・」と思われるかもしれないが、場合によっては、ケーキなどの甘い甘いお菓子よりも危険です。
こちらの記事でも書いていますが、ジュースにはたくさんの糖分が含まれています。
子供に必要な砂糖の摂取量は、
3~5歳だと10g
6歳だと15g
であり、ジュースを飲むと、この必要摂取量を簡単にオーバーしてしまいます。
(参考記事)
子供にジュースはいつからどのくらいがいい?飲み過ぎはよくない?
糖分が多いものは、他にもお菓子や果物などもありますが、
ジュースの大きな問題点は、液体なので短時間で素早く大量に摂取できるというところです。
果物だと食物繊維も含まれているので、噛むことで摂取までにまだ時間もかかるし、
噛んだり味わったりすることで満腹感も感じやすいが、液体だと満腹感を感じにくく、ついつい何杯も飲んでしまい、過剰摂取になりやすいというのが大きな特徴です。
子供がジュースで病気になるって本当!?
ジュースを飲み過ぎることで、「糖分摂取過剰」になり、それが毎日となると、様々な問題症状や病気へとつながります。
子供がジュースで病気になる? 1砂糖依存(糖分依存)
砂糖には依存性があると言われています。
砂糖やぶどう糖を大量に摂取することで、インスリンの働きにより、血糖値が急下降します。そして、低血糖状態から回復したいために、再び甘いものが欲しくなる・・といった悪循環に陥りやすいと言われています。
(詳細は別の記事で説明する予定です)
こうなると、ジュースを1杯飲んでも、お代わりが次々と欲しくなり、
1日に飲む量が増えがちです。
そして、多量に飲むことが習慣化したり、その習慣が身についた上で、大量にジュースを飲んでしまったときは、危ない急性症状が現れることもあります。
参考記事
赤ちゃんにイオン飲料を毎日あげるのは飲み過ぎ?死亡例も?飲ませ方で適切なのは?
では、100%果汁や100%の野菜ジュースであれば、大丈夫かというと、そうでもありません。
果糖には砂糖やブドウ糖と違って、食欲を抑制するしくみがありません。
(砂糖やブドウ糖は摂取すると脳の満腹中枢に働きかけるので、ある程度の量や時間になれば食欲を抑えてくれます。)
飲み心地がいいし、味もいいので、ついついお代わりをしてしまったり、水やお茶の代わりに飲みたがるようになる・・といった具合で、糖分取り過ぎになりがちです。
この状態が習慣化することで、やはり生活習慣病や将来の糖尿病のリスクが高まります。
子供がジュースで病気になる? 2虫歯
砂糖や果糖は虫歯になりやすい成分です。
そして、砂糖やぶどう糖、果糖が大量に含まれるジュースは、飲み心地がよく、
大量に飲みやすく、飲むことが習慣化しやすいといったことは先にお伝えしました。
ジュースをだらだら飲みすることで、口の中が常に糖分にさらされるため、虫歯のリスクが高まります。
特に、水やお茶の代わりとして水分補給のように常にジュースを飲んでいる場合は注意が必要です。
子供にジュースをあげないのは可哀想?
よく、祖父母から、「子供にジュースをあげないのは可哀想」と言われたり、
ママ友のお家にお邪魔したときに、ジュースやソフトドリンクをいただいたりして、
「飲ませないのは可哀想かな」と思うことがあるかもしれません。
ですが、やはり、健康面を考えると、先にお伝えしたように飲ませることによって困ることが増えてくるので、基本的には飲ませる必要はないと筆者は考えています。
特にまだ小さいうち、未就園児であれば、親や周りの大人がジュースを与えて、味を覚えない限り、コントロールがききますので、
ジュースから得られるようなビタミン類は、果物や野菜から摂取するようにして、飲ませないようにします。
幼稚園や保育園に通うようになると、そちらでジュースを出されて、味を覚えるようになるかもしれません。
子供がジュースを欲しがるようになったら、「じゃあ、朝に1杯だけね」などと、時間と量を決めるなど、ルールを決め、守らせるようにします。
お家でしっかりコントロールし、大量に常飲しない工夫ができていれば、
お友達のお家や、祖父母の家に行ったとき、お出かけのときは、そう多くないことであれば、臨機応変に考えればいいかなと思います。
子供には、「よそのお家にいったり、お出かけのときは特別だからね。普段はしっかりルールを守ろうね」と言い聞かせることも大事です。
祖父母がジュースを飲ませすぎるときは?
祖父母が、孫が可愛くてついついジュースを飲ませてしまう・・
言っても聞いてくれない・・ということもよく聞きます(^_^;)
こういうとき、甘い物を取り過ぎる怖さがあまりよく分かってない場合も多いです。
このときの一つの対策として、ショック療法っぽくなってしまうのですが、
糖尿病の末期症状の写真の画像
こういうのを実際に見せながら、
「ジュースを水代わりにどんどん飲ませると、こういったことになるとお医者さんに言われた(とか、○歳児検診のときに言われた)。だから、ジュースは飲ませないでください、とお医者さんに(検診で)言われています」
といった感じで言うと、聞いてくれる場合もあります(^_^;)
このくらいはっきり言わないと分からないです(笑)
子供にジュースを飲ませない工夫は?
私の知識不足が招いた問題なんですが、はじめ、私は「野菜ジュースは体にいいからとった方がいいだろう」くらいに思っていて、
次男に量を気にすることなくあげていたんですね。
そうなると、やっぱり次男はどんどん野菜ジュースを欲しがるようになり、次第にお茶やお水を飲みたがらなくなったり、ご飯自体を食べなくなってしまったので、
これは良くないよな・・と思うようになり、この記事のような内容をいろいろと調べてみて、
「野菜ジュースを常飲するのは辞めた方がいいよな・・(>_<)」と思うようになりました。
そこで、野菜ジュースを辞めさせるようにしたのですが。
といっても、次男はジュースの味を覚えてしまっているし、3歳ですので、 「朝に一杯だけ野菜ジュースを飲むのはよし。でも何杯も飲んだり、1日に何回も飲むのはダメ」というルールを決め、子供たちに伝えました。
3歳になると(守れるかどうかは置いておいて)、親の話を聞けるようになりますので、 ジュースを飲み過ぎると、糖尿病になること、虫歯にもなりやすいことなど話しました。
このとき、上の子二人もいたので、どうして甘いものやジュースをとると糖尿病になったり虫歯になるか、そのメカニズムや原因といったことも話しました。
一番上の子は小4ですので、知的好奇心もあり、興味持って聞いてくれて、 夜寝る前には「虫歯になるから歯磨きに行く!」と言ってくれたので、ここは良かったかなと思います。
で、次男ですが、はじめはやっぱり「1杯だけ」といっても、「もっとちょうだい!」 「お代わりちょうだい!」と言ってきかず、大泣きしていましたが、ここで、親が負けてしまってお代わりを与えてしまうと「ごね得」、つまり、泣いたりねだったりすれば、ママはジュースを出してくれる!と誤って覚えてしまうので、ここはママ側がガマンが必要です(>_<)
こういうのを3日くらい繰り返して、徐々に次男も分かってきて、今はジュースは1日1杯に落ち着いています。
たまに、「もっと欲しい!」と言ったりしても、上の子たちが「糖尿病になるよ!」と釘を刺してくれるので、助かっています(笑)
子供にジュースはダメ?病気になる?あげないのは可哀想?飲ませない工夫は?
子供にジュースをあげないのは可哀想ではありません。
ジュースやお菓子に含まれる糖分を過剰に摂取するとどうなるかを親が知らないこと、
子供が将来背負うリスクを考えずに、その場その場の子供の「欲しい」という欲求のままに与えてしまうことの方が可哀想です。
あまり厳しくしすぎて、子供のストレスになってしまっても良くないですので、普段飲み過ぎを防ぐ工夫ができていれば、よそのお家に遊びに行ったときや、行事のときなど「特別なとき」は臨機応変にしてあげるなど、柔軟に対処してあげるといいですよ。