きょうだいの上棟式に招待されたとき、何を用意していけばいいの?
結婚式などなら招待されても何が必要とか、ご祝儀がいくらとかなんとなく想像がつきますが、
上棟式に招かれた場合、何をするのかさっぱり分かりませんよね!?
ご祝儀(お祝い金)って必要なの?
必要なら金額の相場ってあるの?
他に何か用意は必要?
欠席する場合でも、お祝いは渡した方がいい?
これらの疑問についてまとめています♪
関連記事 棟上げや上棟のときに迷うことや役立つ記事をまとめています。
上棟式のご祝儀って兄弟も必要?
きょうだいから、上棟式に招待された!
家を新築されるのは、とてもおめでたいことですし、そのおめでたい式に招かれるというのは素敵なことですよね。
ただ、上棟式や棟上げに何をするのか、また、招待された側は何を用意するのかについて、
よく分からないことも多いですよね・・
私も、自宅を新築したとき、「上棟」とか「棟上げ」というのがなんなのか全く分かっていなくて、直前になって慌てて用意した経験があります。
参考記事
これをきっかけに上棟に興味を持ちまして、いろいろ調べているうちに上棟の面白さとかも分かり知識も深まりました(*^_^*)
この記事では、
- きょうだいの上棟式に招待された場合、ご祝儀(お祝い金)は必要?
- 他に用意は必要?
- お祝い金の金額の相場は?
- もし都合がつかなくて欠席してもだいじょうぶなの?
- 欠席なら、お祝いのお金や品はどうする?
この辺りの疑問に対して、参考になる内容をまとめてみました。
上棟式のお祝いはきょうだいも用意すべき?
実は、上棟式や棟上げに招かれた場合の、お祝いの持参の仕方は、地域や各家庭間での差がかなり大きくあります。
その理由ですが、そもそも「上棟式がどんな式なのか」を理解すると分かりやすいと思います。
上棟式とはどんな式?
家を建てるとき、「棟上げ(あるいは、建て方、建前とも)」という作業があります。
家の、主要な柱や梁を作り、家の骨組みを作って、最後にその上に棟木(むなぎ)をあげる作業のことを指します。
上棟式は、この「棟上げ」の作業のあとで、無事上棟したことを喜び、建築関係者への感謝の気持ちを表したり、建築工事の安全祈願をする儀式のことを指します。
この「棟上げ」ですが、通常1日で終わらせます。
日本の家屋の建築方法(在来軸組工法)は、柱や梁の軸組みをし、屋根まで一気にくみ上げる工法です。
日本は雨の多い地域ですので、一気に屋根まで作ることで雨を防ぐことができるというメリットがあり、日本の気候風土にあった合理的な建築方法といえます。
(一方で、屋根を後からかけるツーバイフォー工法は、雨がほとんど降らない地域で生まれています)
1日で、骨組みを作り、一気に屋根までかけるという作業なので、非常に人手がいる作業です。
そのため、昔は、棟梁や他の大工、施主、その家族や親戚、ご近所の人が手伝っておこないました。
棟上げの作業や儀式が終わった後に、施主から棟梁や手伝ってくれた人に、大変な作業を手伝ってくださった感謝の気持ちとして、祝儀や祝酒、ご馳走、餅投げなどを、振る舞いました。
それが現代になると、一般人が手伝う事はなくなり(専門性が高く、危険が伴う仕事でもありますので)、工事関係者のみで棟上げの作業をするようになりました。
そして、上棟式は、棟梁が上等祈願をし、施主から工事関係者へのねぎらいの気持ちとしてご祝儀が配られたり、ご馳走や祝酒をお土産として配ることがほとんどになってきています。
なので、現在では身内や親戚、ご近所の方が出る機会はほとんどありません。
これらのことから、元々は、上棟式というのは、家族や親戚へ手伝ったお礼として、施主側からご祝儀や御馳走をふるまう場だったのです。
ましてや、家族や親戚からお祝いを出すというような儀式でもありませんでした。
本来的には、お祝いをする必要はないものだったといえ、お祝いなら新築披露の時に持参するものとされていました。
ただし、実際的には、上棟の時に施主から振る舞うものが多く、金銭的に負担が掛かるので、それを援助するという目的で、親やきょうだいがお祝い金として渡すというケースもあります。
なので、きょうだいがお祝いをすべきかどうかは、その地域の考え方や、ご家族の考え方によるところが大きいのです。
これらから、お祝いを持参すべきかどうかは、まずご両親に確認していただくのがベストです。
上棟式のお祝い金の金額の相場はいくら?
その上で、一般論的な話としては、
上棟式を行い、親族や身内が招かれる場合、工事関係者へのおもてなしと同様に、
お弁当や昼食が用意されたり、お土産もいただく場合がありますので、
招待された親族はそれを考慮して、お祝い金として、5000円~1万円ほど用意されたりします。
(金額はやはり地域により、異なります。上にあげた金額は、比較的新しい土地柄のところで一般的な額です)
上棟式のお祝いとして祝酒を用意する
また、上棟式には祝酒を用意することも多いです。
清酒2本を一緒に包装、または結わいてもらい、
熨斗(のし)を付けて差し入れします。
基本は清酒ですが、ビールや、お子さんも飲めるような国産ジュースなども喜ばれたりします。
ご両親や周りの方と相談して決めていただくのが確実です。
上棟式のお祝い袋や祝酒の熨斗(のし)の表書きは?
上棟式のお祝袋やのしの表書きは、
- 御祝
- 祝上棟
- 上棟式御祝
です。
「御祝」はお祝いごと全般で使われる表書きで、
正式な表書きは、「祝上棟」「上棟式御祝」です。どちらでも構いません。
表書きや水引については、こちらの記事に詳しく書いています↓
上棟式の表書きで「ご祝儀」とは?
気をつけていただきたいのは、「御祝儀」という表書きは、
「施主から、工事関係者へのお礼、謝礼」という意味で使われますので、
招待者から施主へのお祝いには、上にあげた3つの表書きで書いてください。
結婚式では、招待者が持参したお祝い金を「ご祝儀」というのでややこしいですよね(^^;)
「御祝儀」という表書きは、お祝い行事の際に、お世話やお手伝いを頂く方々に対して贈る謝礼としての心付けの表書きとして使われます。
(ちなみに結婚式の表書きは「寿」が多く、「御祝儀」とは書きませんよね)
余談ですが、私の両親は、結婚式に新郎新婦へお渡しするご祝儀のことを「それは『お祝い金といってご祝儀とは言わない!』」と言い張りますww
私の地方ではそんな感じで、「ご祝儀(お世話になったスタッフにお配りする謝礼)」と「お祝い金(招待者がホストへお渡しするお祝いのお金)」を明確に区別します。
辞書的には、どちらの意味でも使われます(^^;)
上棟式に欠席する場合はどうする?
上棟式は、
- 無事上棟できたことを喜び感謝するとともに、
- 棟梁や大工、関係者の方々をねぎらい、
- 今後の工事の安全を祈願する
という意味をこめたお祝いです。
このように、工事関係者への感謝とねぎらいが主な目的の式です。
もし、上棟式に招かれたものの、どうしても仕事などで都合がつかない場合は、
今回は出席できない旨を丁重に伝え、新築祝いにお伺いをさせていただきます、などと伝えておくといいです。
お祝い金を送った方がいいかどうかについては、
一般的な考え方としては、お祝いに招待されたが、こちらの都合で出席できないときはお送りした方がいいです。
一方で、招待されていない、お声をかけてもらってないという場合は、渡さなくていいとされています。
ただ、きょうだいという今後も続く関係ですので、やはり、これもご両親に確認しておくのが無難です。
また、上棟式の出席の有無にかかわらず、新居が完成したら、「新築御祝い」としてお祝い金を持参することも忘れずにです(*^_^*)
上棟式のお祝いと、新築のお祝いは両方渡すものなの?
上棟式に招かれていない、などの場合なら、上棟祝いはお渡ししなくてもよいとされており、新築祝いだけでいいです。
(繰り返しますが、あくまで一般論なので、ご両親に確認してくださいね)
上棟式に招かれた場合、新築祝いは別に用意します。
渡す方からしたら、「ええっ!?上棟式でもお祝いを渡して、さらに新築祝いでもお祝いを渡すのっ!? ちょっと大変なんだけど・・」と思うかもしれません。
「なぜお祝いを渡すのか?」を考えると、気持ちよくお渡しできるかなと・・・。
新築を建てるときは、金銭面の負担がとても大きいです。その負担を少しでも助けるという意味合いで「お祝い」としてお渡しするのです。
ちなみに、我が家も新築したときに、ほんのちょっとですが、棟上げのお礼をお渡ししました。
上棟式をしていなくても、それなりの額がかかったりします。
参考↓ (こちらの記事で我が家ではどのくらい費用がかかったか書いています)
また、土地、家にかかるお金の他に、内装、カーテン代、家電、日用品など・・一度に一気にお金がふっとぶなあ!という感覚で、
あくまで自分たちが決めてやったこと!なんですが、
新築すると、本当にお金がかさむんだなあと、しみじみ感じます(^^;)
自分たちがこういう経験をしましたので、お祝いを渡すときは、
「新築のときって、ホント大変だもんね。これで少しでも足しになれば!」という気持ちを持って、
気持ちよく出すようにしようと心がけています。
もし、新築される予定がない方だと、
「いやいや! 自分は家建てるつもりないし、出て行くばっかりで損!」
という気持ちになるかもしれませんが(^^;)
こういう事情から、お祝い金のやりとりが生まれたので、「困ったときはお互いさま」の精神でお渡しできると、ちょっと気持ちの負担が減るかなと思います(^^;)
上棟式のご祝儀は兄弟も必要?お祝い金の金額の相場は?欠席の場合どうする?まとめ
まとめますと、
・欠席される場合は、新築祝いのときに、きちんとお伺いするようにすれば、失礼はないかと思います。
となります。
少しでも参考になれば幸いです(*^_^*)
関連記事 棟上げや上棟のときに迷うことや役立つ記事をまとめています。