棟上げのご祝儀の袋って何を使えばいいの?
のし袋の種類はどれがいいの?
表書きや書き方は?
金額も書く?
家の新築って滅多にすることではないですし、さっぱり分からないですよね(^^;)
家の上棟のときの大工さんたちにお配りする御祝儀ののし袋の種類、
表書きの書き方、金額の書き方などをまとめています!
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棟上げのご祝儀の袋やのし袋は何を選べば良い?
家を新築するって、初めての場合が多く、「ご祝儀をどう用意するのか」、「表書きは何か?」分かりづらいですよね・・
私も上棟したときの御祝儀の用意の仕方がさっぱり分からず、調べまくった経験がありますので(^^;)、
備忘録も兼ねて、ここにまとめておきます。
棟上げのご祝儀ののし袋は?
まず、ぽち袋は避けて、きちんとしたご祝儀袋を用意します。
棟上げは、お祝い事ですので、御祝儀袋も「慶事用」を用意します。
(↓このような感じです)
このような慶事用のご祝儀袋のうち、
水引が紅白のもの、
水引の結び目が、ちょう結び(花結び)、またはあわび結び(あわじ結び)のものを用意します。
蝶結びは結び目がほどけることから、何回あってもよいお祝い事に使われます↓↓
一方、あわび結びは、関西地方(京都など)で、お祝い事全般に使われます。(下の写真です↓)
どちらがよいかは地域性がありますので、ご両親や知り合いの方などに確認された方が確実です。
(ちなみに私は関西在住ですが、蝶結びの御祝儀袋も使います(*^_^*) 棟上げの御祝儀にはちょう結びを使いました)
とはいえ、
水引の色を「紅白」にする
結び切りを避ける
ここに気をつけておけば、そこまで神経質にならなくても大丈夫です。
(下の写真は「結び切り」です↓↓ 参考に)
余談:結び切りはなぜダメ?
結び切りは、「二度とあってはならない」という意味があります。
結婚、弔事、病気・災害見舞いのときに使われます。
家の新築は、実際そう何度もあることではないですが、何回あっても喜ばしいものということなので、ちょう結び(花結び)が使われています。
棟上げのご祝儀の表書きはどうする?
多いのは、
御祝
御祝儀
祝上棟(しゅくじょうとう)
上棟式御祝(じょうとうしきおいわい)
です。
「御祝」は、お祝いごと全般に使える表書きです。
「御祝儀」は、お祝い事をする際に、お世話になった方々へのお礼、謝礼、というニュアンスで使います。
これは、大工さんや工事関係者に御祝儀やお礼をお渡しするときに使う表書きです。
「祝上棟」や「上棟式御祝」は、正式な表書きです。
こちらの2つは、上棟式に招かれた方(例えば、親戚や友人)が施主にお祝いを渡すときに使う表書きです。
たくさん表書きがあって、ややこしいですね(^^;)。お渡しする相手や立場によって使う表書きが異なってきますので、気をつけて下さいね。
棟上げや上棟式で大工さんへのお礼の表書きは?
繰り返しの説明になるのですが、
大工さんにご祝儀やお礼を渡す場合・・・・御祝 御祝儀 です。(水引は蝶結び)
一般的には、ご祝儀には「御祝儀」という表書きの方が多いです。
(ちなみに、大工さんにお土産の品を渡すときの「のしの表書き」については、こちらで説明しています↓)
(「のしの表書き」の有無や書き方についても説明しています)
一方で
上棟式に招かれた人が施主に渡すお祝い金やお品の場合・・・・上棟式御祝 祝上棟 です。
インターネットなどを見ると、
大工さんへのお土産のお品に「祝上棟」、「上棟式御祝」の表書きをしている画像も見るのですが、
冠婚葬祭マナーを専門にしている友人に確認したところ、
「祝上棟」「上棟式御祝」はあくまで、招かれた人(友人や親戚など)が施主にお渡しする金品の表書きだそうです。
(もしかすると地域差があるかもしれませんが。筆者は関西在住です)
なので、「大工さんや工事関係者へのお礼に」ご祝儀やお土産をお渡しするときは、
表書きは「御祝」「御祝儀」です。
気をつけてくださいね。
上棟記念は?
あと、大工さんへお渡しするお土産の表書きとして「上棟記念」という表書きがつかわれている画像も、よくネットで見ます。
ただ、この「上棟記念」の表書きを使うイメージとしては、
という感じだそうです。
また、記念品、ボールペンなどといった「後に残るお品」をお渡しするときに使うのが、慣習だそうです。
大工さんや工事関係者へは、お酒やお弁当など消え物のお土産をお渡しすることが多いので、やはり、
「御祝儀」「御祝」の方が無難です。
寸志なら?
さらにさらに、大工さんへの御祝儀の表書きに、「寸志(すんし)」というのも見ることがあります。
この「寸志(すんし)」というのは、「少額ですが・・」というへりくだった意味があるので、
「「御祝儀」と書くほど、お礼の金額が高くないので・・・」と謙遜される方が使う場合があります。
ただ、この表書き、実は、目上の人が目下の人に渡すときに使うものです。
大工さんたちは、プロの専門職さんたちですから、「寸志」というのも、なんだか偉そうなニュアンスを与えてしまいます。
では、寸志の代わりになる表書きは?
友人から聞いて、「へ~~~~~!!(゚Д゚)」って思った表書きは、
「松の葉」です。
この「松の葉」という表書きは、「松の葉に包めるほどのわずかばかりの品物ですが・・・」という意味で、
「ほんの気持ち」というニュアンスの表書きになり、
目上の方、または同僚など対等の方(←これ、書物によって、どっちになるかバラバラでしたので併記しておきます)
に対して使う表書きです。
あまり、メジャーな表書きではないですが、とってもエレガントな表書きだなー!!と思いました。
「「御祝儀」と書くほど大した額は入れてないし・・・」という場合は使ってみてはいかがでしょうか??(*^_^*)
棟上げのご祝儀の書き方は?
ご祝儀袋の表書きの上段に、「御祝」、「御祝儀」など、お渡しする名目を書きます。
水引の結び目の中央に、毛筆、筆ペン、黒のサインペンなどを使用し、濃くはっきりと書きます。
水引の下段の中央下に、氏名(フルネーム)を書きます。表書きの名目より少し小さめに書きます。
お祝い事全般に言えるマナーなのですが、黒く太い字で書く方がよいとされます。
ボールペンや万年筆は避けてください。
うす墨の筆ペンも弔事用になりますので、使わないでくださいね。
棟上げのご祝儀に金額は書いた方がいい?
中袋がある御祝儀袋なら、中袋の表に金額を書き、
裏側に住所・氏名を記名します。
(実際のところ、大工さんにお渡しする場合ですと、住所は省略し、施主の名前だけフルネームで書くことが多いようです。)
中袋がない御祝儀袋の場合も、裏側に金額を書いておいた方が親切です。
特に棟上げの時期が重なるときには、大工さんはあちこちからご祝儀をいただくことになります。
どこから、どのくらいいただいたのか袋に記入してあると、いただく側にとっては管理がしやすいからです。
これも、お祝い事全般のマナーですが、
金額は、通常、縦書きで、金額の数字のところは旧字体で書きます。
一万円なら、「金壱万円」
5千円なら、「金伍千円」
というようにです。
また、うっかり忘れがちですが、お祝い事ですので、お札は新札を用意しておきましょう。
棟上げのご祝儀の袋やのし袋は?表書きや書き方について!金額も書く?のまとめ
では、まとめです。
・慶事用の御祝儀袋を用意しましょう。水引は紅白。結び目はちょう結びかあわび結びで。
・表書きは、「御祝」 「御祝儀」 「祝上棟」のいずれかで
・字は、筆ペンで濃くはっきりと(フェルトペンもあり)。
・金額も書いておいた方が、親切です
ここまで用意するのはちょっと大変かもしれません。
けれども、ここまできちんと用意すれば、棟上げ当日に頑張ってくださった大工さんへ
しっかりとお礼が伝わるかなと思います(*^_^*)
家を建てるときに、良いコミュニケーションがとれるきっかけになるかもしれませんので、ぜひ参考にどうぞです♪
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