子供が家を新築するとき、棟上げのお祝いは親もした方がいいんでしょうか?
品物の方がいいのか、お祝い金を包んだ方がいいのか?
お祝い金なら、その金額はどのくらいが相場なのか?
新築祝いもする場合は、2回払わないと行けないの?
表書きはどう書けばいい?
等々・・・家を建てることってそうそうないですから迷うことが多いと思いますので、
できるだけ分かりやすく解説していきます。
関連記事 棟上げや上棟のときに迷うことや役立つ記事をまとめています。
上棟式で親は御祝儀って必要?
子供夫婦が家を新築する・・というのはおめでたいことですよね。
ですが、お祝いどうしよう・・と頭を悩ませることも多いかと思います。
特に家が建ったときの新築祝いについては分かりやすい本やサイトの記事も多いですが、棟上げのとき、どうすればいいか書いてあるところは少ないです。
私も自宅を建てたとき、相当迷いました(^_^;)。
参考記事
ですので、私が当時いろいろリサーチしたり調べたりしたことをシェアしておきますので、お困りの方はどうぞ参考にしてみてくださいね。
今回は、子供夫婦の上棟式(棟上げ)のとき、親からもお祝いをしてあげた方がいいかどうかについて、詳しく説明していきます。
棟上げのお祝いは親も必要?
本来、上棟式というのは、棟上げの作業をしていただいた棟梁や職人さん、そのお手伝いに来てくれた人々や関係者などを労うとともに、これまでの工事への感謝や今後の工事、作業の安全などを祈願し行うものです。
棟上げの作業は、一日で骨組みを作り、一気に屋根までかけるという作業で、非常に人出がいります。
そのため、昔は上棟式に招かれた人は、作業のお手伝いをしたり、作業されている方へのおもてなしをお手伝いしたりしていました。
しかし、現代では建築技術も高度化し、素人が手伝うことはなくなったため、招待された方の役割というものはなくなりつつあります。
この辺りのことは、こちらの記事でも詳しく説明しています↓
ですので、上棟式に招かれたら、お祝いは必ず必要というわけではありません。
ただ、上棟式をする場合、施主の金銭的な負担は少なくないです。
(どのくらいかかるかについての参考記事はこちら↓)
ですので、施主の金銭的な負担を少しでも軽くしてあげよう・・という意味で、お祝いの品やお祝い金を持参する、という考え方をされる方や風習があるところもあります。
上棟式のお祝いの相場は?お祝い品かお祝い金かどちらがいい?
では、棟上げのお祝いは何が相場なのか!?についてですが、
「これが正解」という絶対的なものはないんですね(^_^;)
・その地域の風習
・ご夫婦それぞれのご両親の考え方(きちんとお祝いしてあげたい、子供たちが困らないよう援助してあげたい、逆にもう自立した大人だから援助は必要ない、など)
・施主であるご夫婦の方針
によって、相当大きな違いがあります。
また、ご両親であれば、家が無事建った後で、新築祝いを渡そうとお考えの方も多いかもしれません。
基本、新築祝いと上棟式は別のものになります。新築祝いと上棟式お祝いの両方でお祝い金を渡す方もいれば、どちらか一方だけお祝いを渡す方もおられ、これもそれぞれの考え方によって、全く違います。
そこで、もし、どちらかだけお祝い金を渡したい場合でしたら、通常、新築祝いの方でお祝い金を渡すケースが多いです。
その場合は、上棟式の場合は、お祝い金ではなく、お祝いの品を渡したりされているようです。
このような感じで、
・お祝い品を渡す
・お祝い金を渡す
・お祝い品プラスお祝い金を渡す
これらのどれかのパターンが多いようです。
上棟式のお祝い品なら?
上棟式のお祝いの品物は「祝い酒」という清酒が主流ですが、他にもあります。
・日本酒
祝い酒とは「喜ぶべきことを祝って飲むお酒」という意味です。
日本酒が祝い酒にあたりますが、祝い酒にふさわしい名前の「開運」、「来福」、「松竹梅」、「升々繁盛」といった名前の銘柄のお酒だと喜ばれます。
清酒2本を一緒に包装、または結わいてもらい、
熨斗(のし)を付けて渡します。
・ビール
最近は日本酒よりビールを好まれる方も多いので、ビールも喜ばれるお祝いの一つです。
ビールは缶の物をケースで持って行くと皆さん帰りに分けて持ち帰っていただいたりできるのでお勧めです。
ケースで持って行くのが大変な場合は、代わりにビール券を用意しておく・・というのもアイデアです。
・ペットボトル飲料などのケース
子供夫婦(施主)が、祝い酒やビールをすでに用意している場合、お茶、ジュース、コーヒーなどのノンアルコールのペットボトルや缶の飲み物をお渡しするのもおすすめです。
これだと、大工さんや職人さんたちの休憩時間の差し入れにも使えますし、お子さんがおられるご家庭だと喜んでもらえます。
職人さんたちへの差し入れ用を考えておられる場合、お茶やウーロン茶など、お茶類や無糖の飲み物が無難です。
コーヒーも喜ばれるのですが、甘いコーヒーが苦手な職人さんもおられますので、砂糖入りだけではなく無糖のものも用意しておくといいかもしれません。
上棟式のお祝いの金額の相場は?(親の場合)
もし、お祝い金を渡す予定の場合、金額の相場はどのくらいか気になりますよね。
これも絶対的な基準というものがなく、お祝い金を多く出していらっしゃるお家だと、
100万とか200万とか出される方もいらっしゃいます((゚Д゚)
(こういうお家は、資産家であるため相続対策だったり、子供たちがローンで苦しまないよう、経済的に援助したい、という意図でされることが多いようです。)
もちろん我が家はこんなにもらっていません(笑)。我が家の場合は3万円だったと思います。(もちろん、3万円いただけてめちゃめちゃありがたかったです。いただけると思わなかったので・・m(_ _)m)
繰り返しますが、相場というものはないのですが、現代的な感覚としては、身内であれば、1~3万円くらいじゃないか、とか、
1~10万円くらいが相場じゃないか、と言われることが多いです。
上棟式で、施主が振る舞うお酒や食事代、お土産代をいくばくかでも援助できるように・・という意味合いで渡すものですので、かなり幅がありますよね(^_^;)
このあたりの幅や、ここからどこまで上乗せするのか(またはしないのか)については、式の規模、招待客の人数、親としてどの程度援助してあげたいか、そして相手のご両親のお考えとの兼ね合いなどで決まってくることが多いです。
とはいえ、正解があるわけではないですし、これから、お孫さんが生まれるとなると、出産祝いや節目の行事など、どんどん費用もかさみますし、
ご自身の老後費用の問題もあります。
ですので、決して無理をしたり見栄を張らず、できる範囲でお祝いをしてあげるというお考えが大事です。
上棟式ののしの表書きは親ならどうなる?
親が子供(施主)に渡すお祝いののしの表書きは、
「御祝」
「祝上棟(しゅくじょうとう)」
「上棟式御祝(じょうとうしきおいわい)」
が一般的です。
ご注意いただきたい点として、
「御祝儀」という表書きは、施主が家を建てる際にお世話になった大工さんへ、お礼をお渡しするときに使う表書きです。
ややこしいですので気をつけてくださいね。
関連記事 表書きの違いについて、こちらの記事で詳しく解説しています。のし袋の選び方や書き方もお伝えしています↓
上棟式で親の御祝儀は必要?お祝いの金額の相場は?のしの表書きは?最後に
上棟式で親がどの程度お祝いを用意するかは、かなり幅があります。
地域の慣習や、相手方のご両親の方針、施主であるお子さんの方針、そして何よりあなた自身の方針を照らし合わせて、無理のならない範囲でお祝いをしてあげるといいかなと思います。そのための参考になれば幸いです。
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