ふっくら甘いぶりの照り焼きを作りたい!
脂ののったジューシーなブリを固くさせずふわふわのまま焼くレシピをお伝えします。
また鰤がパサつく原因と予防策についてや、フライパンで焼く場合に油は引いた方がいいかどうかもお伝えします。
ぶりの照り焼きでフライパンの焼き方は?
ぶりの照り焼きは、初心者の場合、フライパンで焼くやり方がおすすめです。
(正確にはぶりの鍋照り焼きと言います)
手早く簡単にできます♪
はじめに、フライパンでふっくら作れるブリの照り焼きのレシピや焼き方を紹介し、
次に、ふっくら作るコツとパサパサの原因と対処法について説明していきます♪
さいごに冷凍保存の仕方についてもお伝えしています。
ぶりの照り焼きのフライパンで焼くレシピ
ぶりの照り焼きの材料(4人分)
ブリ 4切れ
塩 適量
ブリの照り焼きのたれ
(大人向けの甘じょっぱいたれの場合)
しょうゆ 大さじ4
酒 大さじ4
みりん 大さじ4
砂糖 大さじ2
(子供用の甘みのあるたれの場合 )
しょうゆ 大さじ4
酒 大さじ4
みりん 大さじ4
砂糖 大さじ4
お子さんがいる場合
上の大人用のたれの配合だと、甘辛な感じで美味しいのですが、我が家の子供には「お魚、からい!」と言われてしまうので(^^;)、子供がいるときは下のたれの配合で作っています。
スーパーのお総菜のぶりの照り焼きのたれに近い甘め味です。
小さいお子さんには煮からめると味付けが濃いので、焼いたブリの上にたれを適量かけるようにしています。
ぶりの照り焼き フライパンで焼く場合の作り方
① ぶりをバットに載せ(平らなザルがあればそれが一番です)、塩(適量)をふります。
(塩の量の目安は、魚の重さの3~4%。)20~30分置いておきます。
(ポイント1)
(ぶりの照り焼きのたれ)の材料をあらかじめ、小さいお椀になどに入れ、混ぜておきます。
② ぶりの両面に、片栗粉をまぶし、よけいな粉をはたいておきます。(ポイント2)
③ フライパンを熱し、温まったら、ブリを入れて焼きます。
片面3~4分、焼き目がついていることを確認し、ひっくり返して、
3~4分焼きます。 (ポイント3)
④ 焼いたら、一度ブリを取り出します。(ポイント4)
取り出したあとのフライパンの油をキッチンペーパータオルなどでよく拭きます。
油が残らないようしっかり拭き取ってください。
⑤ (ぶりの照り焼きのたれ)をフライパンに入れ、
どろっとしてきたら、ぶりを戻し入れ(ぶりは身がほぐれやすいので、注意して扱ってください)、たれをからめます。
小さいお子さんがいて、うすい味付けにしたい場合は、④のあと、たれをからめずに、できたたれを少し載せるくらいにすると食べやすいです。
ぶりの照り焼きをフライパンでふっくらさせるコツは?
フライパンでふっくらさせるポイント1 塩をふる
(作り方①参照)
焼く前にブリに塩をふっておくと、青魚の臭みがとれ、うま味がまし、身に弾力が増す効果があります。
あらかじめ水分を抜いておくことで、身がべたっとなることを防ぎ、ふっくら仕上がります。
*魚の振り塩の効果や量、時間については、こちらのサイトが、科学的なメカニズムやエビデンスをもとに解説されていて、分かりやすくとても詳しいです。
https://www.president.co.jp/family/blog/online/315/
フライパンでふっくらさせるポイント2 片栗粉をまぶす
(作り方②参照)
ぶりを焼く直前に片栗粉あるいは小麦粉をまぶします。
この粉がコーティングの役割を果たします。
ブリを焼いたときに、うま味がある脂分が抜けるのを防ぎます。
また、たれとからんだときにとろみがつきやすくからみやすくなるので、美味しい照り焼きに仕上がります。
フライパンでふっくらさせるポイント3 焼きすぎない
(作り方③参照)
ブリなら、片面3~4分も焼けばじゅうぶんです。
肉(特に鶏肉)は、火が通りにくいので、両面合わせて10分以上、ときには蒸し焼きが必要ですが、
魚の切り身だと肉のように凸凹も少なくフラットな形状ということも加わり、火が通りやすく早く仕上がります。
切り身の厚さによっては、もっと短時間で火が通ることもありますので(逆もあり)、
様子を見ながら焼いてください。
フライパンでふっくらさせるポイント4 焼いたブリをいったん取り出す
一般的なレシピだと、ブリを焼いたあと、油を拭き、そのまま調味料(たれ)を流し込み、煮詰めていきます。
この方法だと、たれが身に染みこむのはいいのですが、
たれがとろっとするまでに時間がかかり、ブリの身に火が通りすぎてしまい、固くなる原因になりやすいです。
そのため、ブリが焼けたら、いったんブリを取りだし、調味料を入れて煮詰めていきます。
好みの粘度に近くなってきたら、再度ブリを投入し(ここで火を止めてもいいです。どちらでも)からめます。
片栗粉(または小麦粉)の効果で、ブリにしっかりたれがからんで、柔らかく美味しい照り焼きになります。
ぶりの照り焼きでパサパサするのはどうして?防ぐには?
ここまでで、ブリをふっくらフワフワ♪柔らかく作るコツをお伝えしました。
では、他に「ブリの照り焼き」がパサパサになる原因って、どんなものがあるの?
思い付く原因をあげていきます。
また、その対策についてもお伝えしていきます(*^_^*)♪
パサパサする原因その1 そもそもブリの脂がのっていない
そもそも論ですが、油がのっていないブリを選んでしまうと、味も淡泊でパサパサした食感になります。
では、油ののっていないブリとは?
例えば、ブリの旬は冬です。冬はブリの脂がのって、とても美味しいのですが、
逆の夏場はというと、ブリは産卵を終えた時期で、痩せて脂ののりが悪く、おいしくないといわれています。
夏場に、「ブリの照り焼き」を食べたい場合は、「黒瀬ぶり」という養殖のブリを使うといいですよ。
このブリは、産卵時期を早めるという工夫により、夏に旬を迎えるブリですので、夏場に美味しくいただくことができます(*^_^*)
これは時期の違いによる分かりやすい例ですが、
あとは、かなりお店による違いもあり、いい鮮魚を扱っているスーパーとそうでないスーパーって差が出ます(笑)。
お近くのスーパーめぐりをして、お魚を観察してみると、
「あっ、ここのは美味しそうだけど、むこうのは色も悪くてイマイチ・・」という違いがあったりしますので、お気にいりのスーパー(や魚屋さん)を見つけておくといいですよ♪
パサパサする原因その2 焼きすぎる
こちらは、さっき書いたことと重複しますが大事なのでもう一度(^^;)
お肉をフライパンを焼くときは、火が通りにくいので、場合によってはフタをして蒸し焼きにしたりしますが、
ブリは火の通りが早いので、蒸し焼きにしなくても、フタをしなくても、あっという間に火が通っていきます。
ある程度火が通ったら、フライパンから出しておくのがいいです。余熱で火が通っていきますし、それ以上火が通らないので身が固くなるのを防ぎます。
ぶりの照り焼きでフライパンなら油をひいた方がいい?
家庭では、テフロン加工のフライパンを使うことが多いと思います。
その場合は、油をひかなくて大丈夫です。
ブリは脂分が多いので、焼いているとブリから油が出てきます。
鉄製の鍋などで、焦げ付きが心配・・という場合のみ、油を控えめに使用するといいです。
炒めものはある程度のいため油があった方がコクやうま味が出て美味しいのですが、
脂分の多いブリは余計な油が入ると、味がくどくなっていまいます(>_<)
あと、焼いたブリから出た油はこまめに拭くのもポイントです!
出た油がもう一度ブリに戻ると、やはり味がくどく、油っぽくなります。
油が残っているとたれもうまく煮詰まりません。
追記:ぶりの照り焼きの冷凍保存はできる?
ぶりの照り焼きの完成品は冷凍保存できます。
一切れずつラップで包んでから冷凍保存します。
解凍するときは、冷蔵庫で解凍してから短時間レンジ加熱するといいです。
長時間、レンジ加熱をすると身が固くなりますので気をつけてください。
ぶりの照り焼きフライパンの焼き方でふっくらパサパサしないレシピ!油はひく?のまとめ
ぶりの照り焼きをやわらかくジューシーに仕上げるコツのまとめです。
・焼く前に片栗粉や小麦粉をはたく
・焼きすぎない
・脂ののった新鮮なブリを使う
このような感じになります♪
参考になれば、幸いです! お弁当のおかずにも合いますのでぜひどうぞ(^_^)/~
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